> 父が、2年借りていた事務所を明日明け渡します。
> 敷金は150万でした。戻ってくるのは50万です。100万の内訳は分りません。それは妥当な金額なのでしょうか?
> 最初借りた時点では壁も床も汚かったので、建築関係の仕事をしている父が実費で内装をしました。
> エアコンも無かったのでこれも実費で2つ付けました。
> もちろん両方家主さんには了解を得てしました。
> エアコンを外してくれと言われたので今日外して来たのですが、壁にホースの穴が開いて回りに少し亀裂が入ってました。家主さんはまだ亀裂を見てないので、こういう場合はまだ追加で取られるんでしょうか?
> それはどのくらいの金額が妥当なのでしょうか?
敷金がいくら返してもらえるかは、敷金の性質が法律上どのようなものか把握しておく必要があります。
敷金は、解約時に賃料の未払いや家主に損害を与えた場合に、その損害金を敷金から差し引ひき残りを返して貰えるものです。従って、家主は損害賠償請求権がなければ差し引きできません。実務では、返還金をできるだけ少なくしようとして多額の請求が多くみうけられますが実際に裁判となった場合には、法律上の損害賠償金がなかった例が多くあります。
今回の場合エヤコンの取り付けを承諾したなら穴があることはあたりまえで、そのことだけでは損害賠償請求できません。亀裂があると云うことですが、これはどの程度か誰の責任か確定的なことはわかりませんが、壁紙の亀裂程度では請求できないとおもわれます。更に、150万円の内100万円の損害金が何であるか当然と明細をお聞き下さい。
要するに、借りていた期間中に故意にまたは過失によって家主に損害を与えたならそのお金は賠償しなければなりませんが、日常の生活や普段の事務手続きによって生じたよごれやキズは対象となっていません。