ご回答、ありがとうございます。
本日、大家さんと電話にて(遠方に住んでられるので)交渉いたしました。その際、立ち退く場合には最低でも六カ月間の家賃を免除してほしいと告げました。
返事は「検討します」と答えてくださいましたが、そのときにも『廃屋証明』が何とかでと、立ち退きの要求は正当なものだと主張されていました。
でも、これを読んで安心しました。
賃貸の契約期間がまだ一年ありますので、その間は居続けたいと思います。一年あれば、同等の家賃で引っ越せる場所を探す余裕も生まれます。半年以内に見つけるのは、ちょっと不安だったんですが……。約一年あれば、気持ちにもゆとりが出てきます。ありがとうございます。
それで、重ねて質問なのですが、よろしいでしょうか?
このようなケースの場合、家賃の免除を半年ではなく、一年にして欲しいと言うのは要求しすぎでしょうか?
契約完了の一年後までに引っ越し費用を貯めるには、1カ月の家賃1万9千円の12カ月ぶん、22万8千円は最低ラインとして必要です。
引っ越しには、その部屋の六カ月分の資金を用意すると言いますから、同等の家賃の部屋が見つからなかった場合、30万近い出費も覚悟しなければなりません。大家さんがお金がないから立ち退き料は支払えないと言い続ける以上、私たちが譲歩できるのは(自分たちの今後も考え)、これが精一杯のような気がしています。
この要求は、果して正当なものなのでしょうか? それともひとり当たり30万円が立ち退きには必要ですと言えば、私たちの主張として通るものなのでしょうか?
専門の方からの意見をいただけると心強いので、お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。
>>孤独な貧乏人さんは「メービスの板」(名前が不正確かも知れません。)と云うお話を
>>ご存じでしようか?
よくドラマなどで「究極の選択」という話で出てきたのを覚えています。それではたしか、自分の親と恋人(もしくは恋人と親友)が同時に溺れていたら、どちらを助けるかという問いかけでした。
たとえば映画の『タイタニック』でも、それと同等のシーンがクライマックスにありましたね。レオナルドデカプリオがヒロインを板の上に乗せて、自分は海の底に消えていくという……あれを見たときは、私もデカプリオを人気者にさせるための演出だと感じたんですが、でも実際に自分が同じ状況に立たされたら、自分の命よりも愛する人の命を先に守ろうとしてしまうでしょう。
それが正しいことなのかはわかりません。おそらくそんな冷静な考えも吹き飛んでしまっているだろうと予想します。
私は現在、世間で言うところの『負け組(この呼び方はあまり好きではありませんが)』に属していると思っています。そうなってしまったのは自分の至らなかった部分もありますし、また不運な面もあったと思います。しかしながら落ちぶれたことによって、自分を見つめ直したり、また本当に自分にとっての幸せは何なのだろうか、残された自分の人生をどう生きていきたいかもわかるようになりました。また同じような状況の人たちの痛みもわかるようになりました。
ですから今回のアパートの大家さんも、自分が得することばかりを考えず、社会的弱者が立ち直っていくためのバックアップをしてくださるような、心の余裕を持ってくださればと願わずにはいられません。あまり人と接触したがらない高齢の女性のようですが、根気よく自分たちの要望をお願いしてみようと思います。
最後になりましたが、このような私たちの質問に(御社に何ら利益をもたらせる立場でもないのに)懇切丁寧に答えてくださり、感謝いたします。